未曾有の大災害である、東日本大震災での義援金などによって直接、寄付された金額は少なく見積もっても5000億円にも及ぶと推計される。これは一年間の日本の寄付金額の約半分が1週間で集まったことになる。(寄付白書2010によれば日本の1年間の寄付金額は1兆円)
この数字には、物品の提供などの金額はふくまれていないため、日本の社会貢献金額としては相当な規模であることは間違いなく、後々にこの年が平成大震災の記憶とともに、寄付元年として刻み込まれるだろう。
特に、ヤフー募金10億円突破や、24時間テレビ2.5億円、ジャストギビング2億3000万、ニコニコ動画ポイント寄付1億円以上などオンラインでの小口寄付がものすごい勢いで集まったことが特徴的。とくに自らは100万円だしてジャストギビングで5000万円以上の寄付を集めている堀江貴文氏などのように惨劇を目撃した人々がソーシャル・メディアのツィッターやフェースブックでの呼び掛けによって急速に拡大したようす。
直接、寄付受付していない、日赤のサイトにアクセスが集中してサーバがダウンしたり、みずほ銀行の全ATMがシステム障害を起こして業務停止に陥ったのも、義援金の送金数が多すぎたものとみられる。
この傾向は、今後も継続するとともに、あらゆるものが寄付付き商品やサービスの提供である
CRM(コーズリレーテッドマーケティング)となるとみられ、さらに拡大していくものと思われる
■主な寄付額
個人>ユニクロ柳井CEO10億円、AKBグループ5億円、ペ・ヨンジュン7200万円、ダルビッシュ投手5000万円、ドリカム1000万円
団体・企業>東京都100億円、コカコーラ6億円、ソニーグループ3億円、東芝5億円、三菱電機5億円、三菱重工5億円